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読書・アニメ・映画・ドラマの感想、あと考えごと

全員殺す

ブルーピリオドの感想です。別に私が全員殺そうとしてるわけではなく。

 

ブルーピリオド(1) (アフタヌーンコミックス)

ブルーピリオド(1) (アフタヌーンコミックス)

 

 

ブルーピリオドは藝大現役合格(藝大は美大の中で一番難関な大学)の作者による美大受験漫画。今のところ。作者としては、今後受験編、大学編、社会人編として続けていきたいと考えているらしい。

 

藝大がそもそもどのくらい難しいのかとか、学費がいくらなのかとか、美大の予備校って何を勉強するのかとか、美術ってセンス以外に何があるの?とか美術に関して知らないことだらけでした。個人的にわたしはちょこちょこ美術館とか行くので(自分で絵を描いたりはしない)、構図のこととか技法のこととかほんの少しだけ知ってはいたんですけど、それでも美大受験は知らないことだらけでめちゃくちゃ面白いです。美大漫画としては「ハチミツとクローバー」が有名だけれど、あの作者は美大に通った経験があるわけではないそうで(意外)、こちらの漫画は作者自身が藝大出身ということもあって圧倒的に現実に即していて、恋愛要素とかはほぼなくスポ根的。才能努力友情勝利。主人公がひたすら目の前のハードルを努力で乗り越えていく様が胸を打つし、やっぱ努力してる人はめちゃくちゃカッコいい。

 

思い出したけど「かくかくしかじか」も美大受験漫画ですね!でもあれは美大受験っていうか作者の半生を描いたノンフィクションエッセイっていうジャンルだし、スポ根要素は抑えめかな。美大受験あれこれよりあの強烈な先生の話に持っていかれちゃうもん。

 

あーやっぱ美大とか行ってみたかったな!ってなる〜〜〜〜!!!!

 

美大とかいく人はそもそもセンスの塊で努力とか関係ないんじゃねとか思っていたんですけど、そうでもないみたいです。勿論天才型の人間もいるんですけど(話にも何人か出てくる)彼らは彼らなりの葛藤とか躓きがあって、美術というのは決して才能だけで決まるわけじゃないんだなぁって感じました。才能、あるに越したことないんだろうけど。

 

主人公の八虎くんは器用でなんでも上手くこなせちゃうが故に何にものめり込むことのないDQNで、そんな彼が絵に出会って藝大に合格するためひたすら努力していくんですけど、そんな中美大予備校でセカイくんっていう天才に出会うんですね。デッサン初めて描いたのにめちゃくちゃ上手な天才タイプ。そして色々あって彼に「(八虎みたいに)何でもできるやつが絵なんか描いてんじゃねぇよ、俺はこれしかないのに」みたいなことを言われちゃう。八虎は絵が上手いセカイ君のことを尊敬してるし、嫉妬もしてるので、そんなことを言われてすごく落ち込んで泣き出してしまいます。でも自分の絵がセカイ君を黙らせるくらいすごくないからそんなことを言われてしまうんだ、絵を描くしかない、自分の絵で全員黙らせてやる、全員殺す。

めっっちゃかっこいい〜〜〜〜!!!!

自分の実力で全員黙らせてやろうとする意気、そのために逃げず淡々と絵に向かい努力する姿勢、めちゃくちゃかっこいい〜〜!!!!

 

そうなりたい。そうなりたいよ。

わたしも自分の実力で全員殺してぇ。

 

実際問題、どんなに実力のある人にだってやっかみしてくる人はいるし(羽生結弦選手も高校の時先輩に酷いやっかみを受けてたらしいです)、実力だけで全員黙らせようとする姿勢は良いことばっかじゃないと思うんです。キリがないので。でもはやくヤバくて強くて誰からも文句言われない存在になりたいね。

 

全員殺したいです。どうしたらそこまでいけるかな。

劇場版夏目友人帳 〜うつせみに結ぶ〜 感想

 

劇場版夏目友人帳を観てきた!

https://natsume-movie.com

 

前情報なしで観てきたのだけれど、原作のキャラクターがほとんど登場していて(出てこなかったのは的場さんくらいかな?)、わたしの好きな西村も多岐ちゃんも田沼も名取さんも出てたのでめっちゃ嬉しかった。アニメオリジナルストーリーは原作の雰囲気を壊したりしていないか視聴前は心配していたのだけど、原作のあの切なくて優しい感じはそのままで、心配は杞憂に終わった。作画も一貫して美しいし、背景も田舎の晩夏から初秋にかけての空気感をよく表現していて非常に感動した。

以下ネタバレ。

 

とにかく、夏目友人帳を2時間やった!ということに尽きた。中盤まで淡々と進む物語は山場や見せ場に欠けていて冗長な印象も受けたが、これこそ夏目友人帳と言われたらその通りである。

 

この作品は「すれ違い」を繰り返し表現している。解消されるすれ違いもあるし、解消されないままのすれ違いもある。

 

夏目は結城に妖が見えると勘違いし、お互いに気まずくなって、そのまま離れることになる。これは物語の最後に夏目から連絡を取り、お互いに話し謝罪することで和解する。

 

レイコさんは容莉枝から気味悪がられていると勘違いし、人とわかりあうことを放棄(したのでは、と夏目は推測している)。実際には容莉枝はレイコのことを憧れていたのだが、この勘違いは解かれぬままレイコは亡くなった。

 

椋雄に扮していた妖(名前忘れた〜〜!)は、容莉枝に真実を告げることはなく、記憶と共に居なくなり、人の世に戻ることはないと言った。ただ救いは少しだけあって、共に過ごした8年の歳月は確実に容莉枝の傷を癒したし、容莉枝は妖の本来の姿を見た。容莉枝は共に過ごした時間のことを忘れてしまったけれど、その時間は無くなったわけじゃなくて確かに容莉枝を支え癒した大切な時間だったのだと思う。

 

この3つのすれ違いとその結末が、この映画の重要なポイントである。

※他にもすれ違いとして、死んでしまった主人の命令を聞き続ける妖や、妖を巡る名取さんと夏目の行き違いも考えられると思うのだけど、これは本筋に絡んでこない。

 

人生は人と人との出会いとその結びつきの流れであり、それは滝の水の流れにも似ている、との描写が映画序盤でなされている。人と人の出会いで簡単に未来は変わってしまうし、しかし関わりあうことが人生なのだ。夏目はレイコさんには出来なかった人との関わりに挑み続け、結城と和解することができた。しかし、妖と容莉枝のように和解することもできず記憶からも失われてしまったとしても、出会った事実はなくならないし、出会いによって癒されお互いを支え合い、本当の家族ではなくても似てきたことは間違いない。たとえすれ違いが解消されなかったとしても(そして解消されずにどちらかが亡くなってしまうすれ違いの方が多いのだ)、実は貴方のことを想ってくれている人がいるのかもしれない(容莉枝の切り絵のきっかけがレイコさんを理解したいという気持ちからだったように)。だからなるべくすれ違いを恐れず人に手を伸ばすべきだし、すれ違いに終わってしまったとしてもそれ自体は否定されることではない。

そういう物語だとわたしは感じた。

 

言葉にしようとすると難しい! けれど夏目友人帳らしい優しくて切ない物語だった。また夏目友人帳の原作を読みたいな〜〜

生きてるとすれ違うことばかりだけど、すれ違うことすら肯定してみせる夏目友人帳はやっぱりすごく優しい物語だと思いました。

 

 

 

 

 

 

 

re: 人を大事にするということ

 

人を大事にするということ、という記事を元彼と別れて1ヶ月?くらいの頃に書いたんですけど、先日元彼と少しだけLINEで話をして。

 

そしたら私はもう自分が怒ってないし、むしろ近くにいた時より純粋な気持ちで相手のことを受け入れてあげられることに気づきました。もう二度と同じ道を歩いていくことは無いけれど、幸せになってくれると信じてるよ、と心の底から思えたんです。 きっとここが私と彼との丁度いい距離感なんだろうな、と。会わないことがベストだったんだろうなと思いました。

 

確かに今更そんなことに気づくなんて悲しいことなのかもしれない。でもあの時、強く強く思った全てを受け入れて許してあげたかったっていう願いが、別の形で成就したように感じました。友達にもなれないし、よりを戻すこともできないけど、これはこれで私なりの愛の形だなと。彼の側から見たら、彼の気持ちを一切無視してるし、おそらく愛だと気付いてもらえてないと思う。完全なる私の独りよがり、でも私はこれで結構満足しています。

彼はどうなのかなぁ。本気で友達に戻りたいなんて言っているのだろうか? でもたぶん、私たちの終着点はここだよ。何回やり直してもきっとこの距離にたどり着くだろうし、ここが一番あなたの幸せを心から願うことができる。友達になったらまた貴方のことを憎いと思って許せなくて苦しくてしんどい気持ちになっちゃうと思うんだ。

 

がんばってくれ。しあわせになれ。わたしは幸せだったよ。

母曰く

 

先日「私自身は全くいい人間ではないのに、いい人間だと思われたくて偽善を働いてしまう… そんな自分が嫌だ…」という気持ちになりました。

 

これは伊藤理佐が前に「いい人だと思われなくてよくない?別にいい人じゃないし、てかその方が楽だし」的なことを言ってて、感銘を受けて。いい人間だと思われようとめっちゃがんばる必要ってないのかなと思うようになったんです。

 

しかし就活の場においてはそんなことも言ってられないし、有能な自分を取り繕って相手に気に入ってもらえるようにヘコヘコしなきゃならないわけです。ヘコヘコしなきゃいけないってわけでもないのかな。私がついヘコヘコしてしまうというだけのことですね。

 

でも母曰く。やらない善よりやる偽善、取り繕いは身支度整えることと一緒、あからさまなヅラでも無いよりはマシ、だそうで。

あからさまなヅラでも無いよりはマシなのかなぁ… 明らかなヅラって周りの人困らないか…?

 

そんな感じです。

 

 

あんまり頑張らないで、でもへこたれないで

先月末、長く苦しまされた3日間の地獄(試験)が終了して、晴れて自由の身を勝ち取った。記述式試験だから自己採点はほぼほぼ無意味と割り切り、試験が終わってからは一切テキストを見てもいない。平和かつ退屈な日々である。

 

試験が終わったその足で買いに行ったゼルダもちょっとずつ進めていて、すごく楽しい。毎日がバラ色とまでは言えないけれど、試験前のあの焦燥感が消えただけで夜はよく眠れるし、友達と遊ぶ予定はたくさん詰まってるし、幸福だと感じることは多い。勉強しなきゃとか、本当はこんなことしている場合じゃないのにだとか考えなくてすむだけでだいぶ心が軽いものだなあと思う。試験は人間の健康に悪い。

 

研究室はあんまり行ってなくて(よくない)、代わりと言ってはなんだが婚活と就活をちまちまやっている。結婚は今できなくてもいいかなと思っているし、試験に落ちていたら就職もなにもないので、どちらにもあんまり身が入っておらず、でも逆にそれが気楽でちょうどいいような気もしている。

婚活はアプリを始めたら色んなひとからぶわーっと連絡が来て、でもそのうち私の条件を満たす人はごく僅かだったうえ(人が少ないアプリを使っているのだ)、なんとなくメールの感じが苦手だとかそういうことでお断りさせていただいたりしているので、今やりとりしているひとは2人しかいない。あんまりここでどの人のどこがどうだとかいうのはその人達に悪いと思うので述べないが、ふたりともすごく良い方で、私以外にもきっとやり取りしている女性はいるだろうし私もいつお断りされるかわかったもんじゃないよな、と思う。婚活での出会いはすごく即物的というか刹那的というか、とにかくお断りされてしまえば二度と出会うことはない関係なので、なんだか寂しいような気もする。でもその割り切った関係こそが数をこなしていくにはちょうどよいのだろう。あしたも婚活の方と出かけるのだが、ちょっと楽しみにしている自分もいる。この縁が繋がればもちろんとても嬉しいし、つながらなくても、明日一日だけでもお互い楽しい時間を過ごせたらいいと思うし、相手のことも知りたいし私のこともわかってほしいと思う。とりあえず、そう思うくらいにはわたしは彼のことを素敵で信頼に足るひとだと感じている。

 

結婚についてはまだ自分自身の問題として捉えられていなくて、本当に結婚することを怖いと捉えているフシもあるのだけど、就職に比べたら全然こわくないのではと思う。

 

そう、就職だ。就活である。

就活もとにかく人に会わなくてはならないという点では婚活とさして変わりはなく、お互いに値踏みが行われるという点では婚活より苛烈な戦いである。しかもここには情報の非対称性があって、社員さんのおっしゃることの何割が信用に足ることなのか、会社で働いたことのない私には皆目検討もつかない。本当に就活は嫌だ。早く終わって欲しいのに、企業からは説明会だの女子会だの模擬監査だのにこないかという勧誘のメールが来る。行きたくなくて体調を崩しそうなほどに、不愉快かつ不快でたまらない。とにかく今は売り手市場であるとのことでそれだけが救いであると思うし、正規ルート(?)で普通に100社とかエントリーしているひとはどんな生活を送っているんだ???と思う。私なんか3社しか見てないのにもかかわらず、こんなに忙しく疲弊している。就活は人のやるものではない。ESもまだ書いてない。つらい.......

 

悲しい気持ちになってきてしまった。

行きたくないという気持ちを押しこらえて私は模擬監査と懇親会の予約メールを出さなくてはならない。泣けてくる。受かってるかもわからないのに。

 

とりあえず人生を頑張ろうと思う。ここがきっと人生の頑張りどころの一つではあるのだろう。就活と婚活と友達との遊びに挟まれて研究生活がやや蔑ろになっているが、これもできる限り改善させたいとは思っている... 

 

今日樹木希林さんが「あんまりがんばらないで、でもへこたれないで」と言っているのを見て、本当にそのとおりだなと思った。人生の座右の銘にしたいぐらいだ。 物事を面白く受け取って、愉快に生きて。あんまりがんばらないで、へこたれないで。

 

 

 

東京に遊ぶ2

 

だいぶ前回から間が空いてしまって、東京旅行の記憶が薄れつつあるのだが、今が今後の人生で一番若い理論のもと、頑張って若い脳のメモリーを働かせたいと思う。

 

2日目は、新宿でお買い物→姉と合流して池袋の執事喫茶へ→新宿VRゾーンにてドラクエVR、という日程。結構忙しかった。

 

新宿でお買い物

昨日はMiMCが目的だったが、今回はCHICCAをめざす。どっちも九州にはないんだよね。昨日もコスメティックカウンターには行ったので、そんなにビビらずに買い物ができた。平日の昼間なので人も少なかったが、店員さんも一人しかいないので私の後に順番待ちのお客さんが来てしまうのでちょっと焦る。店員さんにおすすめを選んでもらって2色口紅をお試しさせてもらい、そのうちの1本をこれまた「どっちがいいと思いますか?」と店員さんに選んでもらって購入。自分のセンスにあんまり自信がないので店員さんに選んでもらうのが好き。店員さんは服装に合わせて、とか色々アドバイスしてくれるので楽しいし、あと自分で選ぶと同じ色ばかりが増えてしまう… メスメリックリップスティック、夏の新色41番レッドブルーベリー。その名の通り赤みの強いぶどう色🍇 派手な色味ではあるのだけど、発色はそんなによくないので一度塗りなら透け感があって可愛いし、二度塗りすればくっきり唇になってパキッとしたメイクしました!顔になる。パッケージもスワロフスキー?がついてて素敵、お気に入り。

f:id:AntoniGaudi:20180821220314j:image

こんな感じ。青いラメが入っててキラキラ可愛い。

 

 

あんまり時間もなく続けて池袋の執事喫茶スワロウテイルに向かう。完全予約制でHPから予約を行うのだけど、土日の昼間は一瞬で席が埋まってしまうので注意がいる。地図を見ながら行くものの、目的の場所近辺になっても執事喫茶らしきものが見えないので不安になった。実のところはお店がファミマの地下にあって非常に入口がわかりにくかっただけなのだが。姉と店の前で合流、地下の待合室の椅子に腰掛ける。本気で執事の身なりをしたイケメンがいるので緊張する。本当にカッコいい。コスチューム加点がついてるのもあるけど、燕尾服やばい。白い手袋、やばい。本当にありがとうございます。順に席にご案内されるのだが、もちろん荷物は執事(正確には執事ではなく専用の荷物運び係?のような人)に持っていただけるし、お店の中は豪華で高級そうな絨毯が敷かれ、シャンデリアがキラキラしている。バイブスがアガる。私は壁際凹んでいてレースのカーテンで区切られたアルコーブみたいになってる席に案内され、私たち担当の執事の自己紹介を受ける。「お嬢様方は随分とお久しぶりでございますので、じいやの名前も忘れてしまったかもしれませんので」とか言われる。照れる。流石に実姉の前で「じいやのこと忘れたことなどありませんよ」みたいに芝居に乗っかって行くこともできず、ひたすら苦笑い。照れる。この小芝居は退出するまで続く。ガチで対応に困る。執事の年齢層は幅広くて、まさしく爺や、というお爺さんから若いイケメンまで揃っている。客層はほぼ若いお姉様方ばっかりで、お嬢様に相応しく心なしかドレスアップしている人もたくさんいた。

店内は撮影禁止なので写真はないのだけど、とにかく提供されるスイーツもごはんも美味しかった。なんちゃってコラボカフェの類は見た目優先で味が二の次になってしまってるものも多いのだが、ここの料理は見た目も美しく、スープもあったまっているしスコーンも焼きたてで、味も申し分ない、というかかなり美味しい。食事の値段が高いのは執事代で料理はあんまりかな?という事前の期待はいい意味で裏切られた。写真が撮れなくてちょっと残念だが、お嬢様は食事中にスマホを触ったりするような無作法は許されないので仕方ない。ちなみに紅茶の種類は豊富すぎて悩んでしまうが、お願いすれば知識豊富な執事がおススメを選んでくれるし、紅茶にピッタリのカップを持ってきてくれる。サービスが行き届いているし執事も話が面白くってホスピタリティが高い。1時間半は長いかな?と思っていたけど、本当にあっという間に時間が過ぎた。また行きたいよ〜〜〜〜。ポイントを貯めるといろんな特典も受けられるらしい… 誕生日のお祝いとか… 本当に通いたい…

 

執事喫茶のホームページはこれ。

https://www.butlers-cafe.jp

 

執事への愛を語っていたら長くなったので3につづく。

 

 

嫌な奴が1人も出てこないおすすめ漫画

 

 

嫌なことがあった時、現実逃避に漫画を読むことが多いです。しかしその逃避先の漫画でまで嫌な奴が出てくると余計にイライラが溜まる結果になりかねません。というわけで今回は(私基準で)嫌な奴が出てこない漫画の紹介です!全員、悪人ならぬ全員、善人。

あくまで私基準の嫌な奴なので、普通にウザい奴とか、他の人からしたら嫌な奴である場合が考えられますがご了承ください。あと、いつも通り基本的にKindleで買える漫画ばっかです!電子書籍だいすき!

 

目次

 

となりの怪物くん

月刊少女野崎くん

衛宮さんちの今日のごはん

谷川史子作品

たったひとつのことしかしらない

桜蘭高校ホスト部

 

 

となりの怪物くん

 

 

 

この前映画化してましたね!見に行きそびれてしまいましたが… 

 

隣の席の野生児ハルと、ガリ勉優等生のシズクの社会性ゼロで友達ゼロな2人が高校生活を通じて少しずつ色んな人と関わり合い、成長していく物語です。

主人公2人も周りの人たちもあんまり人間できてない(高校生だからそんなもんなんですけど)ので、お互いガンガンにすれ違ったりぶつかり合ったりするのですが、その度に許しあってお互いを理解しようと試みあっていく様子が胸打たれます。当て馬ヤマケンくんが大人気ですが私はササヤンと夏目ちゃんカップルがだいすきです!

恋愛漫画もバディものも、最初お互いに「理解不能」「こいつ嫌いだわ」とか思い合っていた2人が心を開きあって理解を深めていく様子は最高ですよねー。ササヤン以外メインの登場人物たちはみんな正直すぎたり興味がなさすぎたり不器用すぎたりして人間関係が下手くそなのですが、それでも相手のことを知りたくて突っ込んで行って、拒否られて悲しくなって落ち込んで、だんだん成長して相手と自分を理解しちょうどいい距離感を見つけていく様が素敵だな、こうありたいなと思います。

 

月刊少女野崎くん

 

 

アニメ化しましたね〜 二期待ってる。

 

男子高校生少女漫画家の野崎くんと、そのファン千代ちゃんとその周りのやかましい人たちの4コマギャグラブコメアンジャッシュのコントのように、様々な勘違いが勘違いを呼び、恋心がすれ違い、いつまでたってもくっつかない。くっつかない方が美味しいので問題はない。考えてみたらメインのカップル3組6人のうち、恋心を自覚してカップルになろうと頑張ってるの千代ちゃんだけじゃん。他の人たち恋心に気づいてすらいねぇ。10巻も出たのに。

ファンブックが非常に良くて、没になった4コマもたくさん付いてるし書き下ろしイラストいっぱいだしキャラ紹介も作者書き下ろしで頭おかしい(いい意味で)のでみんな買って読んで。裏設定とか最高だよ!

 

 

好きなのは堀ちゃん先輩。苦労人キャラ好きです。

 

 

衛宮さんちの今日のごはん

 

 

衛宮さんちの今日のごはん (1) (角川コミックス・エース)

衛宮さんちの今日のごはん (1) (角川コミックス・エース)

 

 

Fate時空でこんな優しい世界が… 聖杯戦争はどうしたんだ?とか細かいことは気にせず皆んなで仲良く夕ご飯を作って食べよう。桜と凛が仲良く買い物行ったりしてるだけでありがたいよね。

 

谷川史子作品

 

星の速さで駆けてく (りぼんマスコットコミックス クッキー)

星の速さで駆けてく (りぼんマスコットコミックス クッキー)

 

 

谷川史子作品はどれも嫌な奴が出てこないし、ちょっとだけ前向きな気持ちになれるような素敵なお話ばかりなので落ち込んでいるときにおススメです。なんか私ラブストーリーばっかおすすめしてて恥ずかしくなってきたな。ラブストーリー好きです。ていうか人と人が…手を取り合って…支え合っていくって…よくないですか………? 恥ずかしいからやめよう。

 

「星の速さで駆けてく」 は表題作で、男2人女1人の幼馴染3人組の話。女の子は幼馴染の男の子のうちの1人とカップルになるものの、もう1人の男の子の方が亡くなってしまってその喪失を受け入れられないでいる女の子のお話。読むと毎回最後の3ページで泣いちゃう。

人を亡くして、もう二度と会えなかったりしたとしても、意味のないことなんてないよなぁって思います。

表題作以外に幽霊になった女の子が10年以上も片想いしているアラサー女子に取り憑く中編も載ってて、こっちもすごく好き。

 谷川史子作品だと、「おひとりさま物語」も16ページの短編集でサクッと読めて心があったまる感じでだいすき。おひとりさま、と題名にあるだけあって切なくて寂しいお話も多いのだけれど、それでも幸せな瞬間があって頑張っていけるという。

 

たったひとつのことしかしらない

 

 

 

 

書店員本田さんの読み切り創作漫画。Kindleだと読み切り単独で買えるのすごくない?雑誌掲載の読み切りを単独で売るの初めて見た気がするんですけど、前からありました?

小3の時引っ越して行った友達と、電話だけの付き合いが続いていた中年サラリーマンのお話。ときどき向こうから電話がかかってくる以外、連絡先も仕事も何処にいるのかも知らないけれど、友達であることだけは確か、だよね?

ひとつの短編映画みたいに物語が良くまとまっていて、タイトルにつながる読後感が最高。友達に電話したくなる。

Kindleなら読み切り単体180円でかなり幸せな気持ちになれて、さらに友だちの大切さに気づいて人生がより良い方向に向かうので買って読みましょう。

 

桜蘭高校ホスト部

 

 

 

みなさんご存知ホスト部!!!!アニメも良かったよね!!!!留学してた時パリピギャルなルームメイトが何故かめっちゃホスト部好きでびっくりした。グローバルな人気。

金持ち学校に潜入した貧乏人逆ハー物って色々あると思うのだけど、その中でも話の決着のつけ方、持って行き方がすごく好き。逆ハーものはヒロインが優柔不断だったり流されやすすぎたりヒーローの間を行ったり来たりしてイライラさせられることがあるのだけれど、ハルヒは違う。最初からずっと真っ直ぐで、しかも物語を通じてどんどん成長するすごく好感の持てるヒロイン。かつ、当て馬の方々も人間的魅力に溢れてて、本当に嫌な人がいない…みんな好き… ハニー先輩とか普通の少女漫画だと腹黒設定つけられてしまうと思うんだけど、あれが素という(好きな子には意地悪だったりするところもあるんですけど)。キャラクター造形が最高。環のバカ殿も理由がある。

 

 

今回はこんな感じです。

紹介したかったのはあと、僕らはみんな河合荘とかマロニエ王国かなぁ。ラブコメばっかりだ… 私ってラブコメが好きなんだな。知らなかった。でもそもそも読書感想文1で書いてるみたいに凹んでる人が立ち上がる話が好きなので自然とラブコメに惹かれてしまうのかもしれない。

 

と思いきや、実家に帰ったらヲタクに恋は難しいが全巻揃ってた。ラブコメ好きは母の血筋。